
『小鳥の贈りもの』
ピルッコ・ヴァイニーオ 作
山川紘矢・山川亜希子 訳
アノニマ・スタジオ
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-01.jpg?cmsp_timestamp=202808103538)
こんにちは。久保です。
少し遅いご報告ですが、
年始にフィンランドの首都ヘルシンキを旅してきました。
ヘルシンキといえば、日本では映画『かもめ食堂』の舞台として有名ですね。
あの映画のように、ゆったりとスロウな雰囲気をイメージして
暖冬の日本から9時間のフライト。
空港に降り立ってみましたら、こんな風景でした。
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-02.jpg?cmsp_timestamp=202808103551)
『かもめ食堂』に映っているヘルシンキは夏でしたが
年末年始は「冬」ですもんね(笑)
ずいぶんとイメージが違います。
しかも氷点下!
『かもめ食堂』の冒頭に映る、さわやかな港のカモメたちも・・・
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-03.jpg?cmsp_timestamp=202808103619)
凍えそうなカモメたちは、まるで「津軽海峡冬景色」でした・・・。
そんな冬本番のヘルシンキで「あたたかいな」と感じたものが2つあります。
まず、一つは、市場で食べた「あったかい」スープ。
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-04.jpg?cmsp_timestamp=202808103639)
具だくさんで、大きなどんぶり(?)に入ったスープは、
まるで日本のラーメンのよう。
パンもついているから、この一杯で結構、お腹いっぱいになります。
そしてもう一つ、それは道を歩いていた時のこと。
ヘルシンキでは、比較的交通量が多い道路でも
信号がない交差点が少なくありません。
「どうやって渡るんだろう?」と恐る恐る交差点に近づくと
なんと、どのクルマもピタッとそこで停まってくれるんです。
日本だと、人がいても、スピードを出して我先にってクルマが多い気がしますが
どの車線のクルマも、自分のためだけに、停まってくれるなんてビックリ!
「なんて(心が)あたたかい国なんだ!」と感動しました。
さて、ずいぶんと脱線しましたが、
今回ご紹介する絵本は、そんなフィンランド・ヘルシンキ生まれの
イラストレーターの作品です。
3月といえば、卒業や引越しなど、新しい旅立ちの季節です。
旅立つ前は誰でも不安でいっぱいのはず。
そんな時に、贈り物にピッタリの絵本をご紹介します。
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-05.jpg?cmsp_timestamp=202808103649)
「きっと飛べます!」という帯のコピーも印象的です。
この絵本は、飛び立とうとする小鳥のもがく姿にのせて
「何かを新しく始める人」に向けて、
やさしいメッセージを伝えてくれます。
思い出してみましょう
。 進学、就職、結婚、引越・・・
新しい環境にチャレンジした時の
最初のあの苦しかった日々を。
転んだり、
泣いたり、
迷ったり、
臆病になったり、
人に頼ったり、
もっと自由が欲しかったり、
疲れて休んだり、
自信がついたと感じたり、
落ち込んだり・・・
誰もが新しいスタートで感じる一歩一歩を
この小鳥くんの奮闘が表現していきます。
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-06.jpg?cmsp_timestamp=202808103659)
ページをめくるごとに、この小鳥くんが、自分のようでもあり、
心配する誰かでもあり、友達のように感じていきます。
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-07.jpg?cmsp_timestamp=202808103716)
そう。不安な心を「あたたかく」包んでくれる。
そんな絵本なのです。
ぼくがヘルシンキで感じた「あたたかさ」に通じる
そんな絵本でした。
小鳥からのそんな「贈りもの」の絵本。
新しい旅立ちを迎える方に贈ってもいいし
チャレンジする自分を励ますプレゼントにもおすすめです。
もちろん、心を休めるインテリアにも。
素敵な絵本といっしょに、一歩ずつ前に進みましょう。
![[絵本]さるのせんせいとへびのかんごふさん画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201603-08.jpg?cmsp_timestamp=202808103726)
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