
『ポットくんのおしり』
真木文絵 文
石倉ヒロユキ 絵
福音館書店
![[絵本]ポットくんのおしり画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201604-01.jpg?cmsp_timestamp=202808103955)
こんにちは。久保です。
4 月を迎えました。
新生活を迎えた方も多いかもしれません。
何かと忙しい春の季節ですが
長い冬がやっと終わった「うれしさ」を感じる季節でもあります。
ぼくが何よりも春に「うれしさ」を感じるのは
我が家のベランダでささやかに育てている草花たちが
少しずつ緑に変わっていく姿を見る時です。
花も葉っぱも消え、すっかりと元気がないように見えた
冬の植木鉢のなかでは、じつはこっそりと春の準備が進んでいて
ある日気がつけば、小さな芽や小さな花が顔を出し、
だんだんとその数が増えていきます。
「もしかして枯れてるんじゃないかなぁ」と思っていた鉢にも
新しい緑が顔を出し、あきらめなくて良かったと感じます。
四季のうつりかわりと、小さな命の大切さ。
そして、信じて世話をする意味を
ベランダの小さなガーデニングが教えてくれるのです。
今年の春は、お正月に岡山の花屋さんで買い求めたヒヤシンスが
きれいにペアで咲いてくれました。
「寒くて枯れないのかな?」「水やりすぎちゃったかな?」と
悩む中年ベランダーの心配をよそに、
こんな姿を見せてくれました。
![[絵本]ポットくんのおしり画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201604-02.jpg?cmsp_timestamp=202808104004)
さてさて、そんなガーデニングは
お子さんが「命」や「四季」に触れる
小さな一歩にもなると思います。
そこで今月は、ガーデニングの世界を描いた、
かわいい絵本をご紹介しましょう。
![[絵本]ポットくんのおしり画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201604-03.jpg?cmsp_timestamp=202808104011)
主人公は、植木鉢の「ポットくん」です。
ポットくんは、おしりに穴が開いています。
植木鉢の下って、小さな穴が開いてますよね? あれのことです。
なぜ、おしりに穴があいているんだろう?
不思議に思ったポットくん。
出逢う人々(というかモノや植物)になぜなぜと聞きます。
水やりの「ジョウロさん」に、土のなかの「ミミズくん」、
土を掘る「シャベルじいさん」に出逢って
それぞれの役目や
花だんの仕組みを
ポットくんは教えてもらいます。
そして、花だんの隅でしくしくと泣いている
迷子のヒヤシンスちゃん(の球根)に
出逢うのです。
![[絵本]ポットくんのおしり画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201604-04.jpg?cmsp_timestamp=202808104021)
じぶんの植木鉢としての役目を知ったポットくんは
このヒヤシンスちゃんと助けようと、思いつきます。
ポットくんは土をじぶんの中に入れてもらい
ヒヤシンスちゃんをその中に入れます。
そして・・・。
]
「ポットひとつあれば、小さな種をまくことができる」
この絵本の作者のご夫婦による「あとがき」には、
そんなメッセージが込められていました。
小さなお子さんでも、花だんやガーデニングの仕組みを
学ぶことができる、そんなかわいい一冊です。
絵本と一緒に小さなポットくん(植木鉢)を用意して
ご家族で一緒に、植物の成長を楽しむのもよいでしょう。
植物を通して、四季の変化を感じることで
毎日はちょっぴり楽しくなりますよ。
![[絵本]ポットくんのおしり画像1](https://img05.shop-pro.jp/PA01313/899/etc/ehon_201604-06.jpg?cmsp_timestamp=202808104049)
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